第9回【いつお墓を建てればいいの?】

お墓をいつまでに建てればよいかということに、決まりはありませんが、実際には一周忌までが多いようです。

仏式では、忌明けの四十九日や一周忌、三回忌などに納骨することが多いので、納骨に間に合うようにお墓を建てたり、カロートを造ったりするのが一般的です。

 

☆建墓の期限が決められている場合☆

墓地使用規則に建墓の期限が決められている場合には、その期限を守らなければなりません。「お墓の取得」=「お墓の永代使用権の取得」であり、使用権を主張するためには、実際に使用するのが一番です。お墓に対する権利をはっきりさせるために、建墓の期限が設けられていることが多いのです。

 

☆墓石は建てなくてもよい☆

墓石は必ず建てなければならないというものではありません。墓石の代わりに、木の柱や石などを墓標としている場合も多く見られます。ただし、公営墓地などでは、一定期間内に遺骨を埋蔵しなければならないと決められているので、埋蔵のためのカロートだけは造る必要があります。

 

☆段階的に建てる場合☆

お墓を一度に完成させるのではなく、少しずつ建てていくこともできます。その場合は、以下のような手順が一般的です。

①境界石とカロートを設置する。

②外柵や門柱などを設置する。

③墓石を建てる。

広さに余裕があり、墓誌や灯籠を置く場合には、それらを最後にします。

 

☆すぐに建てられない場合☆

お墓は取得したけれど、経済的にはすぐに墓石を建てることができないときは、無理をせず、建てられるようになってからでよいのですが、忌明けが過ぎたらできるだけ早く、遅くても三回忌までには建てたいものです。

☝一周忌まで、あるいは三回忌までにはお墓を建てることができるという場合には、遺骨は家で安置するか、納骨堂などの一時収蔵施設に預けます。

 

☆生前に自分のお墓を建てる場合☆

民営の公園墓地や寺院墓地では、生前に自分の墓地を取得し、お墓を建てることができます。